パソコンモニターの選び方|デスクトップパソコンを長時間使うコツを知る

デスクトップモニターを購入したいんだけど、モニターってどれも同じで何をどう選べば良いのかわからなくなりますよね。

ゲームもしたいしブログなどの日常使いもしたい。

メーカーもたくさんあってどこが良いのかわからない。考え始めると悩みは尽きません。

実は筆者もモニター選びは時間をかけた経験があり、モニター独自のいろんな規格に悩まされました。

結局規格の多くはあまり意味を持たないので、サイズ、消費電力と色表現をもとに選びました。

ここではモニターを選ぶ祭の簡単なコツご紹介し、何を考えれば良いのかをお伝えします。

目次

モニターサイズ

最大27インチまでが最適

テレビの設置は、テレビの高さ3倍の距離が最適視聴距離とされています。

しかしパソコンモニターはテレビと異なり、文字入力や映像処理などの細かな作業が発生するため、モニターからの距離は、やや短い2~2.5倍程度が見やすくなります。

絵画を観る際の距離、つまり対角線上の長さととらえてもかまいません。

たとえば購入モニターが23インチだとすると、高さは約28.5cmなので、71cm前後となります。

家庭にある机のサイズは、だいたい奥行き70~90cmです。

仮に80cm向こうにパソコンモニターを設置するなら、先程の計算でいけば26、27インチモニターが最適な大きさとなります。

パソコンの場合、キーボードを置くのでモニターまでの距離はある程度限定されます。

27インチモニターから1mも離れると文字がよく見えないよ

家庭では奥行きのある机を置けないことが多く、また大きすぎるモニターでは画面の大きさが視野を超えてしまうので反対に見えづらくなります。

結果としてモニターサイズは27インチを最大とすれば間違いありません。

モニター大きさ(インチ)モニター高さ(cm)対角線長さ(cm)設置距離(cm)
212646.553 ~ 65
222748.555 ~ 68
2328.55157 ~ 71
24305360 ~ 75
25315562 ~ 78
263257.564 ~ 80
2733.56067 ~ 84
モニターサイズと設置距離

最小でも20インチは欲しい

ノートパソコンでは大きなモニター(ディスプレイ)サイズとして16インチがあります。

もしデスクトップモニターに16インチを選ぶなら、デスクトップモニターが自由に選べることの利点を利用しないことになります。

デスクトップモニターは画面の見やすさを追求し、作業効率を上げる意味でも最低20インチモニターは準備したいものです。

ランニングコスト

モニターはテレビと同じように映像を映し出すので、光源が必要です。

現在はLEDが使用されているため、電気使用量はかなり抑えられるようになりました。

比較サイトでスペックをみると、最大消費電力が掲載されています。

しかしながら通常は標準消費電力で使い続けることになります。

最大消費電力が150Wと書かれていても、実は20Wそこそこの電力消費で動いていることが多いのです。

デスクトップパソコンを使う場合は、長時間での使用場面が想定されます。

LEDバックライトになってからモニターは省エネになったよ

モニターを購入する際はめんどうでも、各メーカーのホームページで仕様をチェックし、標準消費電力で一度比較するのも賢い選び方です。

輝度や色度などにこだわりがなければ電力消費の少ない製品を選んでおくと、お財布にもやさしくランニングコストが下がるので安心して使用し続けられます。

製品(例)最大消費電力(W)標準消費電力(W)
Dell 27インチ4K S2722QC15525
PHILIPS 24インチ フルHD 242E2F12
JAPANNEXT 27インチ 4K UHD IPS2706UHDR4827(省エネモード 20)
BenQ 27インチ QHD EX2780Q7030
モニターの大きさと電力消費量の関係

色調と解像度から選ぶ

広域表現は必要か

仕様で色域を見るとsRGB、Adobe RGB、DCI-P3など様々な規格があります。

これは色の表現できる範囲を示したものですが、一般的な規格はsRGBです。

sRGB以外の仕様は、メーカー独自のモニターでsRGB以上の色表現ができますよというサインです。

注意したいのは広域色表現は、個別モニターの範囲だけということです。

OVERCLOCKERS

なぜなら使っているモニターで見て欲しい色を出しても、相手側のモニターがその色に対応していなければ何も伝わらないからです。

同様に印刷分野でも、通常はsRGBの色表現にとどまっています。

自分だけの色って悲しいね

いくらモニターでsRGB以上の色表現を行ったとしても、印刷側が対応していなければ思い通りのプリントは得られないのです。

つまり個別モニターがどんなに優れた色表現ができても、相手側も同じ性能を有していないとWEBページもやプリントも何一つ反映されないのです。

印刷に特化したものを求める

モニターで見た色と印刷された色が異なるという話はよく聞きます。

これはプリンターの設定であったり、印刷で使用するプロファイルが合致していないことから起きる現象です。

この差をできるだけ無くしたのがカラーマネージメントという機能です。

何度も印刷しなくて良いのでGood!

カラーマネージメント対応のモニターは少なく、価格もそれなりに高額になります。

しかし一度カラーマネージメントを行えば、常にモニター色と印刷の色がほぼ同等になります。

写真など色表現にこだわるなら、カラーマネージメントできるモニターを買うことをオススメします。

ただ同等と言ってもモニターと印刷の発色方法は異なるからね

注意したいのはモニター色と、印刷色は色表現の方式が異なるため、同一色で仕上がるということはまずありえません

モニターはRGB(レッド・グリーン・ブルー)という光の組み合わせを用いた色であるのに対し、印刷はCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・クロ)とインクによる色だからです。

特に印刷は反射させる光の色・強さによって変化します。

カラーマネージメントをうまく使うコツ
  • 光源は常に同じにして写真など印刷媒体を観る
  • 異なる光源で観ると写真の色は変化する(昼は太陽光、夜はLEDライトなどはNG)

そのためカラーマネージメントを行う時は、必ず同じ光源と強さで色調を確認する必要があります。

できることなら少し金額は張りますが、5000K一定の色温度を発するLEDライトの購入がオススメです。

印刷媒体を観るときはこの光源はオススメです -筆者も使っています-
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一定の光の下で写真を確認すると、カラーマネージメントを正確に再現できます。

コントラストのはっきりしたものを選ぶ

性能で輝度という項目があり、これはコントラストと明るさに関わるものです。

比較サイトで300cd/m2を基準に、この値以上の製品を選べばはっきり見えます。

モニターも価格差が10万円を超えるものから3万円程度まで色々あります。

ゲームを主体に残存を許さないという方は、メーカーの仕様でゲーム用モニターと書かれたモノを選べば確かです。

解像度を選ぶ

モニターを探しているとHDや4Kなど様々な用語が飛び込んできます。

これらを簡単に示すと次の表のようになります。

名称解像度(p)通称
HD1280 x 720
FHD1920 x 1080フルHD
QHD2560 x 1440
UHD3840 x 21604K

解像度の高い製品の方が表現という点では優れています。

しかしあまり大きな解像度のモニターを使うと動画編集などではデータのやりとりの量が多くなるため、画像処理が間に合わずぎこちない映像になる場合があります。

そのため使い方を考えて、映画などを楽しまないのであればFHDあたりを選ぶ方法もあります。

メーカーはどこのものを

モニターを販売しているメーカーはパソコンと違い、多く存在します。

たとえば比較サイトで上位40位までを見てみると、

モニター販売メーカー各社
  • DELL
  • HP
  • LGエレクトロニクス
  • フィリップス
  • JPANNEXT
  • EIZO
  • ASUS
  • BenQ
  • MSI
  • SONY

の10社が名を連ねています。

ASUS、DELL、HP、MSIはパソコンやパソコンパーツメーカーとして有名です。

JAPANNEXTは筆者も使用していますが、国内メーカーとして比較的安価なモニターを販売しています。

一般用途でデスクトップモニターはJAPANNEXTを使ってます

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BenQは台湾メーカーでAcerのディスプレイを提供するなど歴史あるメーカーです。

EIZOは国内産高性能モニターを作り続けている老舗です。

安定した製品を提供しているのでお財布に余裕があればEIZOを選べば間違いないでしょう。

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写真にこだわるならモニターはカラーマネージメントできるものを

一般用途と写真用に現在2台のデスクトップパソコンを利用しています。

写真用途でEIZOは、プロレベルの写真編集を行うには最適です。

EIZOは写真編集で重宝しています

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価格帯でみると台湾メーカーやパーツ・パソコンメーカー製のモニターを使っても決して悪くはありません。

むしろ費用対効果では海外製の方が良かったりもします。

購入時の注意事項と買い替えの時期

長く使うことを前提に

テレビがそうであるように、モニターも一度購入すると長く使うアイテムになります。

そのためよく調べて購入しましょう。

小型家電リサイクル法が改正されて粗大ごみとして出せなくなりましたので、廃棄時はリサイクル費用を負担することになるからです。

リサイクル料金もそれなりにお金がかかります

個人販売サイトなどの利用も可能ですが、大型製品のため配送料負担も大きくなる点と、破損しない梱包など工夫が求められます。

購入後は長い付き合いだと思って愛用しましょう。

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