CPUからパソコンを選ぶ方法|ベンチマークより消費電力から選択する

ノートパソコンやデスクトップパソコンを買おうと思うけど、CPUのベンチマークがよくわからない

ベンチマークってそんなに大事なの。

内容が専門過ぎて結局選べない。

パソコンを買うにしてもCPUに種類がたくさんあって、どうやって見分ければわからなくなります。

ベンチマークの用語って多くてわからないよね

実は筆者も以前はベンチマークを一生懸命見比べ、どれを選べば良いのか悩んだ時期がありました。

結果的に、ベンチマークの比較よりCPUのシリーズと消費電力だけを決めてしまえばカンタンに選べてしまうということがわかりました。

ここではCPUの選び方をメインに、BTOパソコンやノートパソコンの購入方法をお伝えします。

目次

CPUはシリーズを決めるだけでいい

CPUはintelとAMDの2社から販売されています。

それらシリーズは2社ともに3、5、7、9と奇数となっています。

その性能差は、9>7>5>3です。

まずはシリーズを大枠で選べばいいのです。

1、2、3、4・・

それ単なる数字だよ

たとえば5から刻まれた細かな型番についてはほぼ無視しても構いません。

一つだけ理解しておいきたいのは、ノートパソコンとデスクトップパソコンでは同じシリーズ番号でも性能差が大きいことです。

ノートパソコンはCPU性能を上げると発熱が増えるので、装着できるCPUは発熱を抑えた型番に限定されます。

どうしても発熱量の少ない型番を装着しなければならないのです。

ノートパソコンに搭載するCPUはさらに限定されるよ

対してデスクトップパソコンは大きなケースに収められているので自由度が大きくなります。

高性能な型番を装着しても支障がありません。

たとえばノートパソコンでシリーズ7を選んだとすると、デスクトップパソコンでは5または6(実際に無いシリーズですが)を選んだことに匹敵します。

シリーズによる使用場面をリスト化しました。

シリーズによる使用場面
  • シリーズ3: 文章作成、メール送受信、ネットサーフィンなど軽作業用に最適
  • シリーズ5: 3に加え、写真編集、HDクラスの動画編集など
  • シリーズ7: 5に加え、4Kクラスの動画編集や3Dゲーム向き
  • シリーズ9: 7に加え、より複雑なゲーム

通常シリーズ9の選択は、こだわりを持ったユーザーに限定され価格もかなり高額です。

こだわりがないならシリーズ9は基本的に選択肢から外して支障はありません。

電力使用量から選べば問題解決

CPUの性能にTDPという項目があります。

これは定格(最大)電力消費量に相当します。

ただ同じシリーズでもTDPは型番によって上下します。

一般的に性能が高いCPUはTDPが高い傾向にあります。

最近の省エネ志向では低TDPが流行かな

CPUの選び方は、TDPの数値を比較するだけでカンタンに選択できます。

ザックリ言えばシリーズ番号を固定し、その後TDPを決めてしまえば良いのです。

CPUの性能指標にクロック数(英語でBase Frequency)というものがあります。

単純にクロック数が高ければ性能も高いということになります。

コア数も指標であるけど、劇的な違いはわかりません

クロック数とTDPと比較すればわかりますが、TDPに比例してクロック数の高低が決まります。

一例を示すと、

同シリーズでの性能比較 -クロック数とTDPの関係-
  • Intel® Core™ i5-10600K Processor (12M Cache, up to 4.80 GHz)/TDP 125W
  • Intel® Core™ i5-9500E Processor (9M Cache, up to 4.20 GHz)/TDP 65W
  • Intel® Core™ i5-7440HQ Processor (6M Cache, up to 3.80 GHz)/TDP 45W

すべてのTDPとクロック数の関係が完全に一致しているわけではありませんが、おおよ相関は見られます。

気をつけておきたいのは、パソコンを使用する際の電力消費は定格消費電力ではなく消費電力という点です。

定格消費電力はパソコンが最大の仕事をしたとき最も多く使用する瞬間的な電力量です。

メモリもDDR4になって消費電力が減ったよ

そのため高TDPのCPUを選んでも、常にTDP値の電力消費が行われません。

ただTDPの高い製品は、処理を早めようとするため負荷を多くかけ消費電力が増える傾向にあります。

一方低いTDPパソコンは高TDPパソコンより処理速度が遅いながらも、電力消費は抑えられます。

事実、筆者は低TDPパソコンを今年から導入したことで、月内の商品電力が昨年対比でかなり少なくなったことを実感しています。

ブログで長時間使い続けてるけど電気代安めです

このようにデスクトップパソコンやノートパソコンを選ぶ際は、CPUのベンチマークなどを詳しく見ずともTDPで選ぶことができます。

評価ポイントを性能優先か電力消費優先かで決めてしまえばいいのです。

関連記事:デスクトップパソコンの選び方|ソフトウェアから選ぶ|性能から見た選び方

関連記事:ノートパソコンの選び方 [ポイント5選]|パソコン経歴37年が語る本音

使い始めれば違いはわからない

同じシリーズ番号でもクロック数が異なる製品が多く販売されています。

価格はクロック数に比例し高額になりますが、使い始めると高いクロック数だから早いという実感は抱きません。

なぜなら低いクロック数のパソコンと、高いクロック数のパソコンを性能比較しながら使うことはまず無いからです。

お財布事情が優先なら低クロック数で

ましてや個人所有なら、パソコン1台購入するだけで十分なのですから。

購入する際のポイントに、ベンチマークを穴が空くほど眺めて決めたとしても、結局差は不明なままです。

シリーズ番号が3を選ぶか5を選ぶかという話は別です。

同じシリーズのCPUを使い続ける以上、歴然たる性能差は感じられません(ノートとデスクトップの比較は除く)。

最終的に感じられるのは、使用後の消費電力ぐらいでしょう。

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まとめると、ベンチマークでパソコンを選ぶよりも、最大消費電力(TDP)とシリーズを決める方が現実的ということです。

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