パソコンでCPU選びが大切と聞くけれど、いったいそれが何なのかわからないと思ったことはありませんか。
この記事ではパソコンで最も大切なパーツCPUについて、専門用語を用いずわかりやすい解説でパソコンの面白さをお伝えします。
CPUは偉い
CPUはパソコンの心臓部。人で言うところの脳に当たる箇所となります。
CPUは写真のような四角形をしています
(上下左右の銀色部分は上から見ても出ていません)。
実物はシルバーですが絵で説明すると四角い黒い面が上面になります。下側は剣山のようなハリハリが飛び出していて、それをマザーボードの凹みに合わせて凸部を入れる仕組みとなっています。
パソコンは古くは電子計算機と言われており、私たちはCPUの働きで気軽に動画を見たり文章を作れたりできます。
コンピューターを触る時、キーボードとマウスを使って作業しますが、これは全てCPUの処理があるから何も考えずに作業が進むのです。
CPUの中では凄まじい数の掛け算・足し算などが行われ、瞬時に計算結果をはじき出しています。
CPUは凄い計算の達人
ただCPUの処理能力もピンキリです。
超早いモノ、中程度に早いもの、まぁまぁ早いものとランク付けされており、これが購入価格に反映されています。
ただCPU選びはパソコンケースでも述べたように、何でもかんでも高いものを買えばいいというものでもありません。
確かに高価なものほど処理は早くなります。
WordやExcelなどを使うだけなら、安価なもので十分
WordやExcelが目的なら、CPUの処理速度より私たちの文字入力の時間の方が断然遅くなります。
CPUが人の入力処理を待っている状況なら、高速で処理するCPUを買い求めても無駄に終わります。
CPUの価格はパソコンの中でかなりのウェイトを占めます。
高いもので10万円単位のもののあり、安いもので1万円程度のものがあります。
早いCPUは処理が断然速くなるから価格も高額になるよ!
価格の違いは、ほぼ処理速度(演算)の違いです。
それだけにCPUもパソコンケースの選び方と同じように選ぶ基準あります。
それは「自分がパソコンで何がしたい」かをしっかりと考えておくことです。
自分自身がやりたい作業を考え、納得できるCPUを選べばそれが最適
CPU選び
CPUの選び方はとても難しいですが、結論を述べると家電選びとそれほど変わりません。
えっ??と思われたかもしれません。
たとえば掃除機を購入した時、「やっぱりあの機種が良かったかな」て後悔することはありますか?
購入後は段々その機能に慣れてきますし愛着さえ湧き始めます。
通常私たちは家で掃除機を複数台買ってこの機種の方が優れている劣っているなど比較はしないので購入したものの能力が全てとなります。
一般家庭で類似品を買って評価することはありません
CPUを複数個買って、どちらが速いなんて比較する人はまずいないでしょう。
少なくとも最初にこれだ!と決めたCPUの選び方は、十中八九間違いない選択です。
悩み悩んで購入するまで長い時間をかけて選び、お財布事情と天秤にかけた結果から決定したのですから。
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CPUの種類とメーカー
CPUといってもメーカーからいろんな種類が発売されています。
2000年頃にはすでに大手量販店でパソコンのパーツが多種多様販売されていました。
現在では高性能化したCPUが多く販売されています。
パソコンの発展は日進月歩で昨日買った最新CPUが一年後には古いことはよくある話です。
だからといって毎年買い替えるなどする必要はありません。
パソコン能力はこの20年の間で一気に向上してしまいましたので、買い替えを早めても爆速を期待することは無くなってしまったのです。
その証拠に昔経験したような、パソコン画面上でマウスが固まって動かなくなった症状など、ほとんど見ることが無くなりました。
贅沢を言わない限り10年程度使っても遅いなぁと不満を抱くことはかなり少なくなりました。
筆者は物持ちの良い方なので、一度購入や自作したパソコンはパーツを交換しながら使い続けていました。
つい最近まで2010年に自作したパソコンを問題なく使用していましたし、更新を考えることなど全く頭に無かったのです。
更新意欲に傾いたのはWindows10の更新プログラムでした。
新型パソコンを新たに導入したことが仇となり、新旧能力比較が顕著に確認できてしまったのです。
このときばかりは仕方ないな・・・と諦めました。
- intel
- AMD
これだけ知っていればもう十分です。
ではどっちを選べばいいの?という疑問になります。
2000~2019年頃までは、ほとんどintelが売れていたと思います。
その頃まだAMDのCPUは同じ価格帯でも処理速度を争うほど向上していませんでした。
また当時はAMDは消費電力が比較的大きかったので、敬遠されていたこともあります。
はじめて自作パソコンに挑戦したときは、費用が安めになる理由でAMDのCPUを購入したことがありました。
ところがintelも値段がいい感じに下がってきたので2010年にはインテルのCPUでパソコンを作りました。
今では逆にAMDが売れに売れていると言っても過言ではありません。
性能がintelに近づいた
もしくは追い抜いたという事になってきたのです。
2021年ではノートパソコンにもAMDのCPUが使われ、入荷待ちになりました。
メーカー名 | intel | AMD | 用途 |
---|---|---|---|
代表シリーズ名 | Core i | Ryzen | - |
超ハイクラス | 9 | 9 | A |
ハイクラス | 7 | 7 | A or B |
ミドルクラス | 5 | 5 | B |
エントリークラス | 3 | 3 | C or D |
表を見ていただいておわかりのように、CPUのシリーズとなる数字が上がるほど性能は上ということになります(まるで外車のシリーズ名のようです)。
どっちのメーカーが?良いのかという点ですが、基本的に好みで選んでいただいて全然構いません。
ただCPUは上を求めればキリが無いので、できるだけ希望する用途に合ったクラスを選び、最小の投資で最大の効果を追求することです。
もしWord、Excelで文章を書くのがメインなら、3シリーズ一択です。
3シリーズと言ってもバカに出来ない処理速度です
これはデスクトップパソコンの場合です。
現在7シリーズのノートパソコンを1台使っていますが、デスクトップの5シリーズとほぼ処理速度が変わらないと感じています。
関連記事:デスクトップパソコンの選び方
関連記事:ノートパソコンの選び方[ポイント5選]
デスクトップパソコンのCPUは、ノートパソコンと同じシリーズの型番を買ったなら一つ上のランクに位置づいていると思って下さい。
ノートパソコンの7シリーズはデスクトップパソコンの5シリーズに近い
またこの表に無いシリーズ名として、intelではPentiam、AMDならAthlonといった銘柄もあります。
これらは比較的ロークラスに位置付けされている割には値段も激安というわけでもありません。
購入するなら表記載のシリーズを買っておくことをオススメします。
後で買い替える頻度がグンと減るからです。
注意したいのはCPUの種類によってはモニターへ映像出力できないタイプがあります。
映像出力できないCPUがあるから間違って購入しないように
これら製品には型番の製品末尾に F や X が付いています。
この種類のCPUを購入してしまうと、グラフィックボードという別なパーツを買わなくてはいけなくなります。
そのためコストがかなり上がってしまいます。
初回では映像出力非対応型のCPUは選ばないほうが無難です。
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マザーボードとの相性
CPUはIntel、AMDどちらのメーカーを購入しても構わないと書きましたが、マザーボードとCPUは愛称が決まっているという点は自作するなら注意が必要です。
もしintelのCPUを買ったならマザーボードもintel対応を選ぶ必要があります。
さて相性問題ですが、電源ソケットと同じようなものとイメージしてください。
CPUとマザーボードの相性はソケットと呼ばれています。
CPUメーカー | intel | ADM |
---|---|---|
ソケット名 | LGA | Socket |
シリーズ名 | 1000番代 | T |
2000番代 | A | |
3000番代 | F |
表はそれぞれCPUの型番を示したものです。
CPU選びはソケット〇〇という名前からセレクトしていきます。
基本、ソケットが合えばCPUは取り付けられます。
その際、マザーボードーも同じソケットであることを確認しておきます。
CPUのソケットとマザーボードのソケットが同じなので取り付け可能。
中でも同じソケットを持つマザーボードと、CPUの組み合わせは色々あります。
決め手はパソコンケース選びのように、パソコンで何がしたいのか?を決めておけばある程度絞り込みができます。
価格が高いほど良いのは確かですが、高過ぎるものを買ってもその能力に見合う仕事をパソコンにさせなければ結局宝の持ち腐れとなります。
お財布の中身とよく相談して決めることです。
ランキングサイトとレビューをしっかり読んでどれが自分自身にシックリくるか決めてください。
最初はパーツをすぐ購入しなくてもいいので、マザーボードやCPUはどのようなものがあるのか色々情報を集めましょう。
ウィンドウ・ショッピングを重ねていくと、最終的にどれが自分に最適な機種なのかが見えてくるでしょう。
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